あなたは何のために働いていますか?
会社にお勤めですか?
それとも個人事業主ですか?
会社を経営していますか?
いずれにしても働いていますよね。
いや、働いていない 働けない
そういう人もいるかも知れません。
私は専業主婦だから
そういう方もいるでしょう。
専業主婦だからといって
働いていないわけではありませんよね。
専業主婦も立派な仕事です。
ここではすべての人は働いている
と仮定して質問します。
あなたは何のために働いていますか?
たぶん あなたはこう答えるでしょう。
- 欲しい物もあるし
- 食べていくために
- 生活していくために
働いているんだよ。
確かに個人で考えた場合は
生活のためかも知れないし
何かを買うためかも知れないし
旅行に行くためかも知れませんね。
でもあなたが
あなた個人、あるいは家族のために
働いているとしても
最終的には自分以外の誰かのため
国家のためになっている
と考えたことはありますか?
この文章だけだと
よくわかりませんよね。
なぜ、国家のためになるのか?
それは通貨発行に関係があります。
それをこれから説明していきますね。
話が細かくなるとわかりづらくなるので
ここでは大雑把にお話します。
通貨を発行しているのは誰でしょうか?
個人じゃないですよね。
政府が発行していますね。
政府が国債を発行することで
お金が生まれると思ってもらっていいです。
政府は国債を発行することで
予算を作ることができます。
税金が国家予算になるという認識は
間違いです。
そしてその予算を使って
公共事業を行うことで
僕たちが生活する社会にお金が回ってきます。
その国債を発行する時に
何を基準に発行するのか?
ここがポイントです。
それは国家全体の供給能力です。
総供給能力ということなんですね。
総供給能力とはどういうことか?
つまり、国民の労働によって
供給されるモノやサービスの量です。
どんな仕事だとしても、あなたの労働は
社会への価値提供です。
国の供給能力に貢献しているんです。
ちょっと考えてみてください。
みんながお金をいっぱい持っていても
買えるモノやサービスがなかったら
どうなりますか?
例えば、100人の国家だったとしましょう。
缶ジュースが1本
100円で売られています。
でも缶ジュースの生産量が
国全体で年間20本だったとします。
みんな缶ジュースが欲しいんです。
でも20人しか買うことができません。
残りの80人は欲しくても買えなくなります。
そうなると
中には200円で買うと
言い出す人がでてきます。
それが度を超えて
最終的に缶ジュースが1本
100万円になるかも知れません。
そういう状態を
ハイパーインフレーションと言うんですね。
これは需要に対して
供給量が極端に少なくなると起こります。
逆に年間の缶ジュースの生産量が
100万本だったら
1人あたり1万本になりますね。
缶ジュースが有り余ることになるワケです。
そうすると価格を下げないと売れなくなります。
それをハイパーデフレーションと言うワケです。
そして経済が最も発展していくためには
適切なインフレ率があると言われていて
そのインフレ率は2〜3%と言われています。
インフレですから需要に対して
供給量が少し足りない状態です。
モノやサービスが需要より
少し足りないんですね。
そんな状況だと
モノやサービスを供給する側は
作れば売れるということになり
少しでも供給量を増やすための努力
生産性向上を図ります。
例えば、従業員を増やすとか
設備投資をするとかですね。
それによって供給量が増えると
また需要が増える
その繰り返しが経済発展です。
なんとなく分かってきましたかぁ?
国内で年間に生産できる
モノやサービスの総量によって
通貨、つまりお金が発行出来る量が
制限されているということなんです。
だから あなたの労働によって
生み出されるモノやサービスが
通貨発行に影響しているんです。
日本国家を支えているのは!?
国民の労働だということ
つまり、あなたの労働です。
ちょっと脱線しますが
2020年現在の日本はデフレです。
これは需要が足りていない
ということになりますが
デフレ下では僕らを含めた民間は
お金を使うことにためらいがあります。
なぜ デフレ下ではお金を使うことにためらうのか?
それは先行き不安があるからです。
デフレ下で何の躊躇もなく
お金を使える経済主体がありますが
それは一体誰でしょう?
ズバリ!政府です。
政府意外に大きく支出を増やせる
経済主体は他にありません。
何せ国債を発行することで
自由にお金を作り出せるからです。
借金に対する捉え方は
経済主体によって変わります。
いかがでしたか?
ご理解いただけましたでしょうか。
デフレの今
政府にどんどんお金を発行して
支出してもらえれば
デフレからの脱却はあっという間です。
今の日本にはそれだけの供給能力がまだあります。
今ならまだ間に合うんです。
最後に
あなたが意識するしないに関わらず
あなたは国家の中で日本人として
国家に守られて生きている存在です。
国家を論ずると
すぐに右だの左だのと
レッテルを貼りたがる人がでてきますが
国家がなくなったらどうなるのか
想像してみてください。
もし国家がなくなったら
法律はなくなり無秩序状態です。
略奪し放題
エネルギーや食糧を
強い者が弱いものから奪い取る
そんな殺伐とした世界です。
そんな世界を誰が望んでいますか?
誰も望まないですよね。
光は暗闇の中に存在し
自由は制約の中でこそ
ひかり輝くものなのかも知れません。
あなたの日々の労働は
あなた以外の誰かためであり
最終的には国家のために役立っているんです。