日本の農業は保護されているのか?
日本の農業は保護されすぎている
農家は甘やかされている
こんなフレーズを
聞いたことありませんか?
話が少し変わりますが
日本の食料自給率は
統計をとるごとに
下がっています。
海外の国からの輸入に頼ると
問題ですよね。
何が問題かというと
その国が不作になった場合
当然、輸出量を減らす
あるいは、止めるでしょうね。
その時、日本国民は
飢えることになりますよね。
食料安全保障を考えた時
食料自給率を高めることは
とても重要だということですね。
自民党の小泉進次郎は
日本の農家は保護されすぎている
そんなことを言っているようですが
彼は実態を把握していないまま
そう言っているんじゃないでしょうか。
日本の農家の所得の
約40%は税金です。
この数字を聞くと
なんだぁ 日本の農家は
保護されているんじゃないかぁ
と考えそうですが・・・
じゃあ、他の国はどんな感じなの?
ということで
農業に対する政府支出を
国際的に比較すると
下の表になります。
日本はだいたい40%以下
アメリカ低いなぁと思いますよね。
でも、それには理由があります。
後述しますが。
スイスは100%越えてます。
つまり、これはもう公務員ですね。
ほかのフランス、ドイツ、イギリス
軒並み日本よりはるかに高いですね。
アメリカはなぜ低いのか?
右側の【農業産出額に対する農業予算の割合】
をご覧ください。
75.4%ということで
すごく予算を使っています。
これはどうしてかというと
輸出補助金を使っているんですね。
実は、輸出補助金は
WTO(世界貿易機関)によって
禁止されています。
これは、アメリカのような穀物生産国でも
オーストラリアやカナダなんかには
かなわないんですね。
国際的な価格競争には勝てないんです。
そこで輸出補助金を出しているわけですが
さっき触れたようにWTOで禁止されています。
でも生産価格が安くなりすぎると
農家は生産しても赤字になります。
ということでアメリカの農家が生産する穀物に
農家が絶対に生産を続けるだろうという
生産価格を設定しています。
その価格を割り込んだ場合に
補助資金を支払っているんですが
国内の農家にも輸出農家にも
同じように支払っているんですね。
輸出補助金使ってるじゃないかぁ
と指摘されると
いやいや、アメリカの農家を守るために
生産価格を保証しているんだよ
だから、輸出してない農家
国内の農家にも同じように支払っているんであって
輸出農家のためだけにやっているんじゃないんだよ。
という言い訳を通しているんですね。
どの国でも食料安全保障を考えて
農業は絶対的に守っている。
つまり国民を飢えから守るのは
国家として当然でしょ。
ということなんですね。
アメリカは屁理屈が上手い!
日本も同じように
やればいいんじゃないか
と思いますよね。
できないんです。
その理由は
緊縮財政だからです。
今、日本が抱える問題の
主たる原因は緊縮財政に
集約されるんじゃないでしょうか。
日本政府は緊縮財政を破棄して
国民を守る
まともな政府に戻るべきですね。