水のビジネス化
太古の昔から水は命の源であったと言われる。
本当なのかどうか知りませんが
事実、水がなければ生きていけませんね。
まだ、オゾン層などもなく
太陽光線が地球に降り注いでいた頃
生命は地表にでることもできず
海の中で生きていたという話ですね。
生命が誕生するための条件として
水が必要だったということは間違いないですね。
それは現在も変わりませんよね。
生命は水がなければ維持できない。
人にとって水は欠かすことのできないものの一つですね。
日本ではもちろんですが、
先進国と言われる国では、ほぼ公営である水道
それを現在、民営化する方向に動いている日本。
水ビジネスです。1980年代からそれは始まりました。
「新自由主義の父」と呼ばれたシカゴ大学の
ミルトン・フリードマン教授から始まったと言われています。
水ビジネスは南米から始まり、その後
フリードマン教授の愛弟子であった「鉄の女」の異名でも知られた
サッチャー首相がイギリスに導入、そして世界銀行・IMFなど
国際金融機関が破綻(デフォルト)した国に対しての融資条件として
水道の民営化を入れ、どんどん世界へ波及していきました。
その結果、水道料金は高騰し水質は落ちてと・・・
とんでもないことになっていきました。
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ボリビアでの話はかなり有名で、低所得者層の人たちが水道代が払えなくなり
井戸を掘ったら、水源が同じであるとして禁止され
公園の水道から水を汲んでくるとその蛇口を使用禁止にされました。
最後はバケツを雨水にためて使うと、バケツ1杯ごとに数セント徴収される
そんなことになり暴動に発展していったんですね。
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そして現在は一旦、民営化された水道は公営化に戻されているところがほとんどです。
ただ一旦民間企業と契約すし途中から公営にもどすとなると違約金などが発生して
膨大な賠償金を払わせるわけです。
アルゼンチンの例で言うと165億円です。
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この企業に支払う賠償金を払うのはもちろんそこの市民や国民です。
最終的にお金を支払うのは市民や国民なので、政府機関や民営化を推し進める人間に躊躇はない
これが現実なんですね。
IMFなどは国際機関で中立的だという思い込みを持っている人が多いのではないでしょうか。
現実にはそんなことはないんですね。
様々な問題で登場する国際機関ですが、決して中立などということはない。
これは忘れてはならない事実です。
日本が水道民営化を進める中でコンセッション方式を採用すると言われています。
この聞きなれない言葉、コンセッション方式とは一体なんなのか?
コンセッション方式とは?
これは簡単に言うと水道管などが老朽化してきて交換の必要があるなら
それは行政で交換する。災害時などは行政と企業とが折半して利益は企業だけが得る。
こういったインフラは実は設備に膨大な費用がかかり決して効率のいいビジネスとはならない。
そこでコンセッション方式を採用することで請け負った企業は
その利益を最大化することが可能になるんですね。
この水道民営化を現実のものするための法律はいつ誰が作ったのでしょうか?
小泉政権期に経済産業大臣に就いていた竹中平蔵ですね。
とにかく、水道民営化に限ったことではないわけですけど
誰が悪いかということになると、結局、僕ら国民が無知である、これが根本的な問題なのではないかと考えているんですね。
誰もが個人の生活があり日々、暇な人などいないと思いますが
1日30分でも継続的に学び続けていけば
誰でもある程度の知識は身につき
それなりの知性を持った国民になれると僕は信じています。
どこから始めてもいいので
世の中のおかしいなぁ?
なぜそうするんだろう?
その政策は誰のため?
そんな疑問を入り口に、少しずつ学んでいくことが大切です。